井上智義

私の専門は、異文化理解の心理学、言語心理学、教育方法学などです。 具体的には、教育のおけるバイリンガリズムの問題、第二言語の習得の問題、 異文化ユーモアなどを心理学的に扱っています。 異なる文化背景をもつ人たちとのかかわりは、今後ますます増加していきます。 そういうときに、嫌な思いをするのではなく、楽しく交流できるといいですよね。 私の研究が、そういう場面で、役立つことを切に希望しています。 残念ながら、2017年末に、同志社大学社会学部を退職いたします。 日本各地におけるイマージョン教育の普及に、これからも関わりたいと考えていま す。 イマージョン教育とは、母語以外の言語で、教育が実施される方法です。

金子邦秀

「電子教科書」って聞いたことがありますか。私がこのところずっと取り組んできたのが、このバーチャルな教科書づくりです。はじめは、Macだけでしたが今ではWindowsでも使えるOSフリーな教材ソフトを開発してきました。最初は「室町時代の人々の一日」「〜一月」「〜一年」「〜一生」という当時の人々との対話を通して過去の異質社会(歴史)を体験し理解する4つのソフトをつくりました。クリックすると足利義満さんが声を出して自己紹介するのです。そのあとは、「ニュージーランド」「フランス」「ドイツ」など、加えて目下「韓国・朝鮮」についてグローバルな時代に異文化(歴史だけでなく世界遺産から生活文化まで)を体験し理解するソフトを開発しています。また、教育方法の1つとして歴史を持ち今また大学などで再度採用されている「プロジェクト法」については学生さんと高齢者の音楽環境を整え、社会にラジオ番組を通じて発信する授業にも関わっています。個人的には、37年にわたって、新陰流居合道を続け、現在範士八段、練習に精進しています。学生さんからは「キティ先生」「ネコ先生」と呼ばれ、キティグッズに囲まれて研究をしています。

越水雄二

日本近現代史を学ぼうと大学へ入った私ですが、入学前には思いもしなかった、恩師や書物との出会いを通じて、西洋史を専攻しました。フランス啓蒙思想の時代から革命期にかけての歴史を捉えるには教育に注目するのが面白いと考えたのが、卒業論文から現在まで続く私の研究の出発点です。学部を卒業して出版社で約一年半働いた後、大学院で教育史の勉強を本格的に始めました。今、個人で行っている研究課題は、「1720年代から1820年代フランスにおける市民教育論の形成に関する研究」です。並行して、「言語教育における地域語・国語・国際語の関係性に関する比較史的研究」というテーマで、日本教育史と中東地域研究の専門家との共同研究も進めています。私の専門はフランス教育史ですが、ゼミ生の皆さんには、卒業論文で取り組むテーマを、フランスに限定せず、広くヨーロッパ各地の教育文化に目を向けて、各自の興味関心から自由に設定してもらっています。

中川吉晴

私は教育思想と哲学を学び、人間性心理学やトランスパーソナル心理学にも惹かれ、人間の自己成長の可能性に関心を抱いていました。それらを包括的に研究することのできるホリスティック教育に出会い、それを自分の研究領域にしました。その後カナダのトロント大学で博士論文に取り組んだとき、東洋思想をもとにしてホリスティック教育について考えました。帰国後も東洋思想をとりあげ、人間形成、臨床教育、観想教育といったテーマについて考察しています。ただし私自身は仏教やヒンドゥー教といった特定の宗教的文化を専門にしているわけではなく、「永遠の哲学」の観点から世界の英知の伝統を吟味し、それを現代人の生活と教育に活かしていくことを目指しています。大学の講義では、生涯教育計画論やアジア教育文化論といった科目を担当し、ホリスティック教育の実習も担当しています。

沖田行司

私の研究テーマは日本人と日本の伝統文化の関係を解き明かすことにあります。伝統文化は、それぞれの時代の学びの中で、否定されたり更新されたり、または頑なに保持されながら、日本人の人間形成に大きな影響を与えてきました。さて、この伝統文化とは子育てや祭り、親子の関係などの家族の形態、食事とその作法、お葬式の形態など、全ての人間の営みを指します。この中心となるものが「学び」であります。
このような伝統文化は異文化と出合った時に意識されます。異文化をどのように意識するのかは、その人が置かれてきた「学び」の質に規定されます。私の研究の中心は「黒船」に象徴される欧米の出現で、日本全体が揺らいだ幕末期の青年の思想形成でした。近年は第二の黒船といわれている第二次世界大戦後のアメリカの占領統治時代の日本の教育と日本人の意識の変容に関心をもっています。
個人的には同志社スポーツが大好きで、とくに同志社ラグビーに異常な関心を懐いています。余生は毎日お弁当を持って京田辺キャンパスのラグビーグランドに通い、同志社ラグビーを楽しみながら静かにこの世を去りたいと願っています。

Billy Stevenson

若い頃から冒険が好きでした。「ベッド生まれ、テント育ち」と表現できるくらい、夏も冬もアウトドアに明け暮れた私が、学生時代、研究テーマに選んだのは歴史における冒険心でした。若者はどうして未知の世界・未開地に挑むのか、その精神を育成する教育は何なのか、その時代と文化の関係はどうなのか、ということを研究してきました。
また、現在はもっと広い意味で、グローバル化が教育にどのような影響を与えているか、どのように教育がグローバル化を促進しているか、さらに、これからの時代では、教育がグローバル化にどう応えるべきか、ということも学生と共に考えたり調べたりしています。
授業は英語と日本語の両方を用いながら、読書・議論・活動を中心に行っています。
みなさんの、大学生という人生の大冒険時代を真摯にサポートします。

山田礼子

山田礼子です。専門は、比較高等教育、教育社会学です。わかりにくいかもしれませんが、大学生を対象として、学生の学びの成果をどう測定するか、国によって差異があるのか等を国際比較すること、データをベースに分析することがわたくしの専門です。今はどちらかといえば、机に座ってばかりの仕事ですが、高校時代まではスポーツの方が得意というか、体を動かすことの方が得意でした。でも、今は忙しく、スポーツとは縁のない生活です。残念ですね。アメリカに8年ほど住んでいましたので、車を運転することが好きですが、最近新しい車に乗り換えたら、ずいぶん自動化になっていてまだドライブ感覚がつかめません。以前の車は自分の手足のような感覚で運転できていたのですが。。。。少し、ショックを受けています。若い学生についていけるように、精神年齢だけは若さを保つように頑張ります。

尹鉁喜

안녕하세요(アンニョンハセヨ)、尹鉁喜(ユンジンヒ)です。私は韓国のソウル出身で、2000年に留学生として来日しました。その後、お茶の水女子大学で博士学位を取得し、2015年に同志社大学に教員として着任しました。
私の専門は、家族社会学です。家族社会学とは、家族に関わる様々な問題を社会と関連づけて考える学問です。私が関心を持っている研究対象は2つあります。一つは、若者の自立をめぐる親子関係についてであり、もう一つは、韓国に在住している脱北者の家族関係についてです。同志社大学では、「アジア教育文化論」、「海外教育事情」、「体験教育実習」、「異文化体験実習」などの科目を担当しています。
東京で長く暮らした後、島根に移り住んだ経験から、地域による言葉の違いを見つけて楽しむことが趣味の一つになりました。日本文化に触れることも好きで、和太鼓を習って地域の人と一緒に公演をした経験もあります。
教育文化学科は、皆さんの可能性を十分に発揮できる素晴らしいところです。様々な経験を楽しみながら一緒に勉強してみませんか?

吉田亮

キリスト教文化の視点から、多文化共生社会における人間形成に関する教育・研究を担当しています。しかしながら、「アメリカ社会の主流であるキリスト教文化が米国やグローバル社会に向けて実行してきた人間形成の考察」という説明は、何とも意味不明なことでしょう。 そこで、例えば「米国大統領の就任演説」を思い浮かべてみてください。政治・経済的なコメントを聞くことが、非常に多かったのではないでしょうか? 対して、教育文化学の焦点は「人間形成」です。就任演説自体を「教育文化(人間形成する文化)」として捉え、その意義や特徴をより深く分析していきます。 分析に際し、私の場合はキリスト教文化を用います。その視点からすると、就任演説は、「キリスト教的未来観を基に、『多文化共生社会を担う米国市民・グローバル市民の形成』を意図した教育文化」として考察でき、その意義や特徴も自ずと明確になります。 以上、自身はキリスト教を苦手とする田舎牧師の息子に過ぎませんが、熱意ある学生たちのおかげで有意義な授業・演習を続けられています。同様に、これを読まれている皆さんも知性を発揮され、教育文化学に活力を与えてくれることを期待しています。